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舌打ちではなく和み? チェ・ゲバラの「チェ」の話

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 1964年12月11日の国連総会でキューバー代表のチェ・ゲバラが演説しました。
 今日は、ちょっとしたゲバラの話題を紹介します。

 ところで「チェ・ゲバラ」と呼ばれていますが、「チェ」は名前ではなくアダ名です。

 ゲバラはアルゼンチン生まれで、比較的裕福な家庭に生まれました。医者を目指すために大学の医学部に進学。
 卒業後すぐに友人とオートバイで南米巡りの旅行をしました。この時、格差の問題などを目の当たりにし、社会主義に目覚めるキッカケになりました。

 キューバー革命前、カストロと出会い意気投合しました。
 この時、「チェ・ゲバラ」という名前がつけられました。「チェ」は日本ですと舌打ちみたいな感じですが、舌打ちではなく、アルゼンチンで使われるスペイン語の方言です。特に意味はなく「やぁ」とか、「ねぇ」、「~というのか・・・」といった感じで使う単語のようです。
 「チェ」はキューバーでは使わないため、それをカストロをはじめ周囲のキューバー人が面白がって「チェ・ゲバラ」という名前をつけました。ゲバラも気に入ったようです。

 「チェ」で和んだのかわかりませんが、本来ならよそ者のゲバラをカストロをはじめキューバーの人達は受け入れました。
 そしてキューバー革命が起こり革命政府が樹立しました。1964年12月11日、アルゼンチン人のゲバラが、キューバー代表として国連総会で演説しました。

 キューバ革命がキューバ人にとって良かったのか、悪かったのかにつきましては、国際政治のド素人の私にはわかりません。
 ただ、アルゼンチンの方言「チェ」がキューバー革命に影響したと考えますと、現代史の興味深い所ですね。

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