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西本願寺(龍谷山本願寺)散策。京都市下京区

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 12月13日、西本願寺(龍谷山本願寺)へ行きました。浄土真宗本願寺派の総本山です。
 石山本願寺と織田信長の10年に渡る戦いの末、石山本願寺の宗主・顕如が和睦に応じました。
 その後、豊臣秀吉の京都都市計画の際、この地に土地が寄進されました。
 当時、一向一揆といった感じで、寺社が武力を持っていた上、石山本願寺との戦いもありましたため、豊臣秀吉は懐柔策として寺社と上手に付き合う道を選びました。
 阿弥陀堂、御影堂が完成した後、顕如は長年の心労がたたったのか、50歳で亡くなりました。そして三男の准如が宗主を継ぎました。
 浄土真宗は僧侶の結婚を認めていますので宗主は世襲制です。現在、本願寺派のトップの肩書きは「宗主」ではなく「門主」になっています。
 現在の門主は25代目で親鸞、顕如、准如の血を引いた大谷光淳さんです。800年も続く血筋。凄いですね。

 境内を散策しました。阿弥陀堂(1760年再建)、御影堂(1636年再建)にあがりました。両方とも国宝になっています上、世界遺産にも認定されています。
 廊下を歩いていますと修復跡を見る事ができます。その時にハメ込まれた木の形がサカナやヒョウタンなどがあります。
 大工さんの遊び心が感じられます。

 入口の柱ですが、阿弥陀堂は土台が石です。御影堂は木のようですが石を木で覆っています。
 元々は土台は木でしたが、木は腐るため、江戸末期に土台を石にしました。ただ、当時の面影を残すため、木で覆う形をとっています。
 境内にあります説明書きのお陰で、違いを知る事ができました。説明書きを見ていないと、見過ごしてしまいそうでした。

 境内には巨大なイチョウの木がありました。樹齢400年くらいのイチョウです。
 
 西本願寺の正式名称は龍谷山本願寺です。京都にあります龍谷大学を連想しそうですね。
 実際、龍谷大学は1639年に西本願寺に設けられました「学寮」が出発点になります。

 今回、国宝の飛雲閣、唐門は修復工事のため見る事ができませんでした。修復工事が終わったら、また西本願寺を見学したくなりました。

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