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東本願寺(真宗本廟)を散策。京都市下京区。

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 12月13日、東本願寺(真宗本廟)へ行きました。浄土真宗大谷派の総本山です。
 JR京都駅の北側すぐの場所にあります。昨日のブログでは西本願寺を紹介しましたが、今日は東本願寺の紹介をします。

 西本願寺と東本願寺の分裂の理由は親子喧嘩が原因でした。
 石山本願寺と織田信長との戦いで、宗主の顕如は和睦を受け入れようとしたが、長男の教如は徹底抗戦を主張しました。
 親子で意見対立が起こりました。顕如は教如を抑え込んだ上、後継者を教如から三男の准如にしました。

 顕如、准如達は、豊臣秀吉の懐柔策で京都に移りました。
 さらに本願寺の力を弱めようとしたタヌキオヤジの徳川家康は、教如に対して「土地を寄進する」といって、西本願寺の近くの土地を寄進しました。
 そして東本願寺ができました。徳川家康の目論見通り、東西本願寺で対立が起こり、力を削ぐ事に成功しました。

 境内を散策しますと、ご本尊のあります阿弥陀堂、親鸞の姿があります御影堂の2つの大きな建物を見る事ができます。
 建物は両方とも1895年に再建された物です。

 東本願寺は創建以来、4回の火災に遭いました。最後の火災は蛤御門の変(禁門の変)でした。
 そして明治になり再建されました。それが現在の建物です。全国の門徒が再建するため、巨木を寄進したりしました。
 巨木を運んだ時に使われたソリと紐が展示されていました。雪山での事故があった事も紹介していました。
 総本山の再建のために命がけで取り組んだ門徒の姿には驚くばかりでした。壮絶な歴史を感じました。

 現代風の物がありました。電子マネーによる賽銭箱です。銀聯カードでお賽銭。
 中国の寺院では銀連カードや電子マネーでお賽銭はありますが、日本で見たのは初めてです。電子マネーでご利益。現代的ですね。

 レストランとカフェがありました。メニューを見ますとビーフシチューがありました。
 浄土真宗では肉食は認められています。仏教の肉食禁止の戒律は、中国に仏教が伝来した時、中国で決められた戒律と言われています。
 仏教は殺生を禁止していますが、元々の仏教では托鉢でもらう肉は食べても問題ないそうです。釈迦は肉を食べて腹痛を起こして亡くなったと言われています。

 ところで京都には大谷大学があります。大谷大学は東本願寺が設立しました大学です。

 お寺の歴史などを見ると、その時々の社会情勢が垣間見えたりしますので、歴史の勉強になりますね。

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