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ヒョーゴスラビア。五国連合の兵庫県。

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 1992年1月15日は旧ユーゴスラビア連邦共和国からクロアチアとスロベニアの独立が承認された日です。
 ところでユーゴスラビア連邦共和国は「1,2,3,4,5,6の国」と呼ばれています。
 1つの国家、2つの文字、3つの宗教、4つの言語、5つの民族、6つの共和国です。おまけ(?)として7ヶ国との国境を接していましたので、7つの国境を入れる場合もありました。多様性をあらわした言葉です。
 バルカン半島の歴史ですが、ヨーロッパの火薬庫と呼ばれるぐらいの地域で、非常にややこしいため、西洋史の素人の私は逃げさせていただきます。

 そこで、近年、ネットで話題になっています「ヒョーゴスラビア」の話を書きます。
 ユーゴスラビアをもじってできた「ヒョーゴスラビア」です。兵庫県の多様性を現した言葉です。

 兵庫県は摂津国、播磨国、丹波国、但馬国、淡路国の五国で構成されています。
 細かく書きますと赤穂市福浦は備前国、佐用町石井は美作国なので、厳密には七国連合になります。
 多様性に富んだ県のため、統一性に乏しく、兵庫県民であります私でも「兵庫県といえば何を連想しますか?」と質問されても、答えに困ることがあります。
 そのため各県の特徴などを取り上げますテレビ番組「ケンミンSHOW」で、兵庫県を見ますと「あの内容はあの地域だけで、うちの地域は違う」となったりします。
 ホタルイカの水揚げ日本一(富山県ではありません!)ですが、水揚げをしていますのは日本海側の浜坂や香住です。
 ホタルイカの漁の時期に香住へ行きましたら、ホタルイカを天日干ししていました。現地の方から酒の肴に最高と言われました。
 しかし、日本海側の事を知らない瀬戸内海側の兵庫県民も多いため、阪神地域の兵庫県民が、兵庫県がホタルイカの水揚げが日本一だという事を知らない人も結構います。
 言葉も播磨の西地区の上郡町や作用町では岡山弁が混ざった播州弁ですが、阪神地区ですと大阪の北摂地区と変わらないですし、神戸になりますと、大阪とは少し違った関西弁になります。
 世界遺産の姫路城がありますが、阪神地区に住んでいますと、大阪や京都の方が近いため、姫路方面に行かないという事があったりします。

 兵庫県は明治元年(1868年)にできた県です。神戸を外国人に開放していた事から、新政府の直轄地として兵庫県が誕生しました。この頃は神戸周辺の範囲でした。
 明治4年、廃藩置県が行われました。しかし、国際貿易都市・神戸。そのためには神戸に資金が必要でした。周辺の県の資金と神戸に投入するため、周辺県を編入し、当時として巨大な県・兵庫県ができました。

 淡路島。当初は阿波県(今の徳島県)でした。しかし1870年の庚午事変により兵庫県に編入になりました。
 明治以前、淡路島は徳島藩が治めていました。徳島藩の蜂須賀家が大坂夏の陣に協力したため、淡路島をもらいました。それ以来、淡路の地を淡路城城代家老の稲田家が統治していました。
 明治以降、稲田家による分離・独立運動に対し、徳島藩士が稲田家の家臣を襲撃しました。庚午事変です。この事で、明治政府は淡路を兵庫県に編入しました。
 徳島藩の蜂須賀家。豊臣秀吉に仕えた蜂須賀正勝(小六)の家系になります。

 ヒョーゴスラビアですが、兵庫五国連合(U5H)で紹介されています。
 一度、ごらんになってみてはいかがでしょうか。

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