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白河院。白河法皇の夢の跡。京都市

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 以前、京都市内を散策した話を書きます。平安神宮より少し東に白河院があります。
 日本私立学校振興・共済事業団さんが経営しています旅館(白河院)です。名前の由来に注目です。白河院になっています。

 この辺り一帯は法勝寺をはじめとする寺院が立ち並ぶ場所でした。時の権力者だった白河法皇が仏教の世界を構築しようとし、伽藍を建立していきました。
 そのため白河法皇ゆかりの地のため、白河院という名称がつけられたそうです。

 ところで白河法皇が院政を行う前は、政治の中心は内裏がありました所です。今の二条城の近くで、平安京の北の中心部に位置していました。
 しかし、法勝寺が立ち並んでいた場所は、平安京内ではなく、鴨川を渡った東側にあります。権力の中枢が内裏から平安京の外に移行した象徴的な物でもありました。
 大伽藍だけでなく、推定81mとも言われる八角九重塔まで建立していました。今の京都タワーのようなランドマーク的な存在ですね。
 そして、この地は東国から平安京に入る時の玄関口でした。この地から山科へ抜ける道があります。そのため東国から来た人が最初に目にするのは白河法皇の仏教世界と権力の大きさでした。
 残念ながら大伽藍と八角九重塔は地震や火災で、現在では跡形もなくなっています。

 白河法皇。贈り名の「白河」は、この地に白河という地名だからです。白河という川も流れています。

 ところで仏像には菩薩像と如来像があります。菩薩は解脱一歩手前の修行者です。如来は解脱した人のことです。
 菩薩像は俗世にいるため色々と着飾った像になっています。一方、如来像は解脱して俗世から離れているため、飾り気のない像になっています。
 権力、財力などを煩悩(欲望)を思いっきり着飾っていた白河法皇。一応、仏門に入っていますので、どんな修行をしていたのか気になりますね。

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