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中東・イスラムの雰囲気のある中国浙江省・義烏。
昨日に引き続き2016年1月に中国旅行しました際、アジア最大のマーケットの義烏国際商貿城があります義烏へ立ち寄った時の話を書きます。
義烏を散策していますと、中東からのバイヤーが多く来ているためか、アラビア文字をよく見ます。
そしてイスラム教徒向けのレストランをよく見ます。「伊朗餐庁」(イランレストラン)や「清真」(イスラム)の文字を見ました。
日本にはない光景でした。中国と中東が陸路で結ばれているという「一帯一路」の姿を垣間見た感じでした。
イスラム教徒向けのコンビニがありましたので中に入りますとイスラム教徒向けの商品が販売されていました。
そしてハラル認証のインスタントラーメンを買いました。
店の方は漢民族とは違う顔つきでした。どこから来たのかと聞きますと「新彊から来ました」と言いました。
新疆はウイグル人をはじめ中央アジア系の人達が多く住む地域です。彼らの大半はイスラム教徒です。
義烏には中国国内のイスラム教徒がいます。
海外からのイスラム教徒のバイヤー増加と関連があるようです。以前、国立民族博物館でのセミナーで興味深い話を聞きました。
元々、義烏はイスラム教徒がほとんどいなかった地域ですが、中国国内イスラム教徒が集まるようになりました。
最初は商売が目的だったかもしれませんが、いつしか自然と集まるようになっていきました。
その理由は、地元だと親戚・近所付き合い、地元の習慣に縛られるため、それから逃れるように義烏に集まったという話です。
一定数、イスラム教徒が増えますと、イスラム教徒が住みやすい環境が整いはじめ、それがイスラム教徒を呼び込む構図です。
日本人の感覚では中国とイスラムは結びつきにくいですが、中国へ行きますと、イスラム社会を見る事ができます。
興味深い体験をする事ができました。