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氷室神社。奈良県奈良市

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 すっかり暑くなりました。
 だからといって職場の机で、たれパンダのようにダラっとしますと、上司に怒られます。

 涼しい話題として、以前、奈良へ行った時の話を書きます。
 奈良公園に近くに氷室神社があります。奈良国立博物館のすぐ近くです。

 奈良時代、この場所に氷室がありました。
 真冬に池の氷を集めて、この地に保存し、夏に涼を楽しむために、氷室から氷を取り出します。
 もちろん氷を食べる事ができるのは皇族や有力貴族といった所です。宮中行事など
 この神社では春から秋にかけて平城京に献上していました。

 その後、平安遷都に伴い、氷の献上はなくなりました。しかし、明治45年に氷業者が復活させた。
 製氷業者としては夏は暑い方が氷が売れますので、暑い夏を願っています。

 ところで氷室があったという事は、冬になると氷ができるぐらい奈良は寒かった事になります。
 今では、水溜りに氷が張るのが珍しくなりましただけに、暖房整備がなかった当時は、寒さに耐えながら過ごしていたのが想像できますね。
 そして暖冬で氷ができなかった場合、どうしていたのか、気になりますね。

 さて氷室といえば、聖武天皇の初期の頃の実力者・長屋王は専用の氷室を2つ持っていました。
 酒を冷やすのに氷を使っていました。夏の冷酒。体質的に日本酒が飲めない私には冷酒の良さは語れないですが、当時は冷酒は凄い贅沢ですね。
 そのため現在のように安価でかき氷が食べれる現在は幸せですね。

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