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明洞(ミョンドン)。ソウルの繁華街

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 韓国では行政区域や地域の最小単位として「洞」(ドン)を使います。
 2013年5月にソウル・明洞へ行った話を書きます。

 李氏朝鮮時代、明洞は明礼坊と呼ばれていました。北村と違って庶民が暮らしていました。
 日韓併合後、日本による開発が行われ、明治町という地名になりました。
 戦後、日本がつけた地名をやめ、元々の地名・明礼坊の「明」と、明るい町を意味する「明洞」という地名になりました。
 現在では明洞はソウルの繁華街で観光名称にもなっています。
 「洞」が韓国では地域区分の最小単位を知りますと、地名を見る面白さが出てきますね。

 さて、明洞を散策していますと、日本人観光客向けに、日本語の案内板があります。
 それに加え中国語の横断幕がありました。2013年には既に中国人観光客が多かった事が言えますね。
 両替も日本円、人民元、米ドルの看板がありました。

 日本人と中国人の区別は難しいためか、店先から店員に中国語で話しかけられました。
 この時、覚えたての韓国語「イルボンサラム」(日本人)と言うと、今度は日本語で話しかけてきました。
 外国人相手に商売していますと、語学が上達するのと思いました。

 ところで明洞の丘には韓国で一番古い教会があります。明洞聖堂 | 観光-ソウルナビです。
 ソウル旅行から帰ってきた後で知ったため、教会を見ていません。惜しい事をしました。
 韓国は儒教(朱子学)のため上下関係が厳格です。その一方でキリスト教は神の下では平等です。
 韓国はキリスト教徒が多いです。そのため相反する概念が共存するのは不思議ですね。

 明礼坊の地名。「明るい礼拝の坊」という意味なのか「(中華帝国)明の礼拝の坊」なのか。
 その言葉の由来は明から取り入れた儒教の施設に由来するのか、それともカトリック教会に由来するのか。調べてみましたが、わからないままでした。

 ちょっとした知識がありますと散策する楽しみは増えますね。

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