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キングダム! 秦の始皇帝。中国・西安

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 今週は2010年に中国西安へ行った話を書きます。
 秦の始皇帝を主人公にした人気漫画・キングダム。アニメ版がNHKで放送していますね。
 キングダムに関係します西安の観光名所に兵馬俑と秦始皇帝陵があります。
 兵馬俑へ向かう最、路線バスを使いました。隣に座っていた年配の中国人男性と意気投合し、一緒に観光する事になりました。
 日本人が中国旅行する際、中国語が話せなくても、漢字で筆談する事で、中国人とある程度の意思疎通ができるのは凄いですね。

 間近で兵馬俑を見ますと圧巻そのものです。秦の始皇帝の絶大な力を感じることができます。
 1体1体の表情が違います。驚きです。2200年前なので、当時、どれくらいの人員が動員され、どれくらいの費用がかかったのかを考えますと想像がつかないですね。

 兵馬俑は、1974年、地元の農家が井戸を掘っていた時に発見しました。
 史記に書かれている秦の始皇帝の権力がどれくらいなのか、考古学的に確認できる大発見でした。

 兵馬俑から向かいました。兵馬俑から秦始皇帝陵への無料送迎バスがありましたので、バスで移動しました。
 秦始皇帝陵は、ちょっとした山に思えました。周囲を散策しました。しかし、実際には人工の山で秦の始皇帝が眠っているお墓です。
 兵馬俑の発見者がちょっとした店を出していました。直筆サインの販売です。商魂たくましいと思いました。

 秦始皇帝陵には舞台がありました。演目が行われました。
 燕、韓、趙、魏の看板を持った人が出てきました。統一するまであった7ヶ国です。
 国名が書かれた字体が楷書体でもなければ、秦の始皇帝が漢字統一した時の篆書体でもないため、当時、各国で使われていました漢字を使っているようです。
 兵馬俑で見た人形と同じ服装の男性達が登場しました。まさに当時の兵士といった感じです。
 そして当時の服装だと思われる女性の舞がありました。タイムスリップした気分になりました。

 ここで疑問がでてきます。今の中国でも地域によって言葉が違います。
 よく言われます中国語は東北部の中国語を基本とする共通語「普通語」と呼ばれる物です。通称「北京語」です。上海ですと上海語、広東ですと広東語があります。
 そして秦の始皇帝が漢字を統一する以前は、各国でバラバラの漢字を使っていました。合従連衡という言葉があります。
 合従は6ヶ国が同盟を結んで秦に対抗した政策です。連衡は、合従を切り崩すために秦の宰相が各国と個別に同盟を結んだ政策です。
 言葉の文字も違うのに、7ヶ国が連絡を取り合う事ができたのは不思議ですね。

 ところで近年、秦の始皇帝時代の遺跡などの発掘調査から木簡や竹簡が発見され、史記に書かれていない当時の実像がわかりはじめています、
 秦の始皇帝の実像がわかり、当時の様子を想像できるようになりますと、漫画・キングダムがより楽しく読めそうですね。

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