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餃子の町? 中国・西安。

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 今週は2010年に西安へ行った話を書きます。
 餃子の町。日本でしたら宇都宮と浜松が挙げられますね。以前、宇都宮へ行きました時、餃子の皮に包まれたビーナス(餃子像)を見ました。

 中国・西安の名物の1つに餃子があります。
 ところで中国では長江を境に、南は主食が米、北が主食が小麦という区分けができます。補足として東北部はトウモロコシの所もあります。
 気候や降水量が関係しています。北側が降水量が少なく気温が低く、米作に不向きだったため、小麦の栽培が主体でした。そのため主食は小麦になります。

 西安は砂漠に近い乾燥地帯のため米作ができなかったため、主食は小麦です。中国風のパンや餃子が主食になります。
 中国北部の餃子は、皮が主食という発想のため、皮が分厚いです。香港などの広東料理にでてきます餃子は皮が薄いですが、南の米食文化の餃子のため皮は薄く、おかずという位置づけのようです。
 米食の地域では餃子を食べない所もあるようです。中国の広さを感じますね。

 西安の餃子の専門店(徳発長)へ行きました。餃子のコース料理を注文しました。蒸し餃子、水餃子が出てきました。焼き餃子はありませんでした。
 上海などには焼き餃子がありますが、中国北部では焼き餃子はあまり一般的ではないようです。分厚い皮の餃子だと焼き餃子には不向きかもしれないですね。

 最後にはデザートでスイカが出てきました。スイカを漢字で書きますと「西瓜」です。中国語でも同じです。
 スイカの原産地は南アフリカと言われています。古代エジプトで栽培されていたと言われています。それから東へ広がっていきました。
 いつ中国に伝わったのか、わかりません。そのため秦の始皇帝がスイカを食したかどうかわかりません。唐の時代、玄宗と楊貴妃、阿倍仲麻呂がスイカを食したかどうかはわかりません。
 ところで日本に伝わったのは諸説あるようで、平安時代、鎌倉時代、戦国時代などがありますが、遅くても江戸時代には日本に伝わったようです。
 中国の視点で見ると西域から伝わった瓜なので「西瓜」です。日本の視点でも同じなので、そのまま同じ漢字が使われた可能性はあります。
 なぜ日本語で「スイカ」という発音になったのかはわかりません。

 餃子を食べながら、ちょっとした中国の食文化や歴史が垣間見る事ができますね。

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