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卓球を中国語で書くと「ピンパン球」

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 東京オリンピックの卓球混合ダブルスで水谷準選手と伊藤美誠選手が強豪・中国を破って金メダル。
 それも追い詰められた後からの巻き返しだっただけに、やったぜ日本!!!!と見てる方が絶叫したくなりますね。

 「卓球」ですが中国語では「卓球」と書きません。絵にある通りの漢字です。
 日本語にない漢字なので、文字コードの関係で文字化けの可能性がありますので絵で表しました。
 球が卓球台に当たる時に「ピン、パン」と音がするためなのか、そのような漢字を当てています。
 ちなみに中国語で「卓球」と書きますとビリヤードの意味になります。日本語だと「撞球」です。このブログを書く時、初めて知りました。
 同じ中国語でも台湾ではビリヤードの事を日本と同じ「撞球」と書きます。

 球技の場合、不思議なくらい日本語と中国語で漢字表記が一致しないです。
 野球は中国語で「棒球」。テニスは日本語は「庭球」ですが中国語では「網球」です。バスケットボールは日本語では「籠球」ですが中国語では「籃球」です。

 中国は卓球が強いです。そのため中国国内で競争が激しいためか、中国選手としてオリンピックに参加する事をあきらめ、他国の国籍を取得して、他国のオリンピック選手として参加する事例が増えています。
 今回の東京オリンピックの卓球ダブルス試合でカナダ選手の2人が中国出身でした。フランス選手は1人が中国出身でした。
 中国で代表選手になれなくても、他国で代表選手になれるだけに、中国の層の厚さと競争の激しさが感じられますね。

 ところで中国は卓球が強いだけではありません。ピンポン外交が有名です。
 簡単に概略だけ書きます。1971年、名古屋で行われました第31回世界卓球選手権で、当時、国交がなかったアメリカと中国が卓球を通じて交流が始まりました。
 意図した交流ではなく、偶然、アメリカ人選手が中国人選手のバスに間違えて乗ったりしたのをキッカケに交流が始まりました。
 当時、米ソ冷戦時代でした。中ソ対立もしていました。ソ連に対抗する。お互いの利害が一致し、米中が接近していき、国交を結ぶまでになりました。
 この選択が正しかったかどうかは、国際政治のド素人の私にはわかりません。そしてピンポン外交から50年経った現在、米中対立の状態で、今後、米中がどうなるのか、わかりません。ただ、歴史上の事実としてピンポン外交があった事を紹介しました。

 卓球と中国。ちょっと知るだけでも興味深いですね。
 

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