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ソウルオリンピックから33年

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 33年前(1988年)の9月17日、ソウルオリンピックが開幕されました。東西雪解けを象徴させるオリンピックでした。

 戦後、東西冷戦がはじまりました。モスクワ五輪(1980年)は西側諸国がボイコット、ロサンゼルス五輪(1984年)は東側諸国がボイコットでした。
 その後、1985年に登場しましたソ連の最高指導者(共産党中央委員会書記長)だったゴルバチョフ氏による東西融和がはじまりました。
 そしてソウルオリンピックは東西冷戦の雪解けを象徴するかの如く、当時、韓国と国交がなかった中国やソ連も選手団を派遣しました。
 しかも冷戦だけでなく朝鮮戦争は休戦なので終わっていません。戦争中の敵対する中国が韓国に選手団を送る。不思議な光景です。

 この時、韓国は国連に加盟していませんでした。オリンピック開催条件に国連加盟の有無は関係ないようです。1991年に韓国と北朝鮮は同時に国連加盟しました。

 ところで私は中国旅行で北京や大連行きの飛行機に乗った事があります。航路の途中にソウル上空があります。
 日本から韓国の敵国・中国へ向かう飛行機。でも、堂々と韓国上空を飛んでいます。しかし、1988年当時はありえない航路でした。
 中国と韓国が国交を結んでいないため、日本・中国間の航空便は韓国上空が飛べなかったためです。そのため当時、日本から北京へ向かう時は上海経由の航空便でした。

 飛行機の上から見たソウルの景色。写真掲載と言いたい所ですが写真は持っていません。韓国の法律で韓国上空の撮影が禁止されているためです。
 写真はとれないが飛行機の旅を思い出を残したい場合、まずは思い切りソウル上空を目に焼き付けます。その後、上空から見たソウルの街並みを忘れたら、googleマップで韓国上空の衛星写真を見ます。
 衛星写真で韓国上空が見れるのに、写真撮影は禁止。朝鮮戦争が終わっていないためでしょうか。

 その一方で2013年にソウルへ行きました時、中国人観光客が多かったです。戦争中の敵国へ観光へ行く。不思議な光景です。
 先日、中国の王毅外相がソウルを訪問していました。訪韓中の中国外相「持続的発展を」、韓国に中立的な立場守るようくぎ刺したか (読売新聞:2021/9/15)
 戦争中の敵対国とは思えないですね。少し歴史を見てみますと、不思議な事が見えてきますね。

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