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西明寺の紅葉。京都市右京区高雄

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 11月20日、槙尾山 西明寺西明寺へ行きました。神護寺、高山寺と同様、紅葉の名所と言われています。
 西明寺は空海の弟子・智泉大師によって神護寺の別院として建立されました。
 鎌倉時代後半、後宇多法皇の命により神護寺から独立して西明寺になりました。

 境内を散策しました。紅葉が綺麗でした。本堂には鎌倉時代の仏師・運慶が彫った釈迦如来像がご本尊として祀られていました。鎌倉時代の彫刻が見られる。よく残っていると感心するばかりですね。

 後宇多法皇は優れ和歌の振興に尽くした人物と言われます。後宇多法皇の父親は亀山天皇で蒙古襲来(文永の役、弘安の役)の時の天皇です。南北朝分裂のきっかけになりました大覚寺統と持明院統に別れた皇統で、大覚寺統の最初の天皇でした。後宇多法皇の息子は建武の親政の後醍醐天皇です。

 本堂は1700年に徳川綱吉の母親(桂昌院)が寄進した物です。桂昌院は日本版・シンデレラとも言えるぐらい玉の輿の代表例として挙げられる人物です。
 桂昌院は京都の八百屋の娘として生まれました。人間の運命とはわからないものです。武家の養女となり、公家で尼僧の侍女になりました。尼僧が江戸しろへ挨拶へ行きましたら時の将軍・徳川家光が尼僧に一目ぼれ。尼僧が大奥に入る事になり「お方」と呼ばれる人物になりました。侍女だった桂昌院も大奥へ入りました。その後、桂昌院も家光に気に入られ、家光の側室となり、犬公方と呼ばれる第5代将軍・徳川綱吉を出産しました。
 桂昌院は故郷・京都のお寺に本堂を寄進したという感じですね。

 紅葉だけでなく歴史も感じられる。京都で紅葉を楽しむ醍醐味ですね。

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