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おじいちゃんを料理する。日中漢字の違い。「料理」「勉強」「無法」

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 先日、NHKの番組「漢字ふむふむ」で日本と中国の漢字の違いで「おじいちゃんを料理する」を紹介していました。

 なんだか物騒な話に思えますが、日中の漢字に違いで起こる笑い話です。
 中国語の「料理」は日本語の意味に加えて、「薬の調合」や「世話をする」という意味がある事を紹介していました。
 神戸在中の中国人女性の話で、来日した頃、日本人の友人に「おじいちゃんの世話をする」という意味で、「おじいちゃんを料理する」と言ったため、日本人の友人がドン引きした事を紹介していました。

 日中の漢字の違いを知ると「勉強になる」と言いたくなりそうですが、日中の漢字の違いを知らない中国人が「勉強」という漢字を見ますと、「無理強いさせられている」と受け取ります。中国では「勉強」は学習の意味はなく、「無理強いさせる」という意味があるからです。
 日本人が「勉強しなければ」と言うと、中国人が「嫌々、学習しているようで辛そう」という風に受け取りそうですね。
 

 私自身、日中の漢字の違いについての笑い話があります。「無法」についてです。
 10年近く前、上海の空港でインターネットに接続できるパソコンでgoogleに接続してみました。
 中国ではgoogleやyoutube、facebookは禁止のため、URLを入力しても「無法顕示網頁」(サイトのページが表示できません)という表示が出ました。

 このとき私は「無法」という単語に引きづられて「違法サイトへの接続」という意味に受け取りました。
 日本に帰国して、何人かの友人に「中国でgoogleに接続すると違法サイトと出るので怖い」と話をしました。

 しかし、後日、日本と中国では「無法」の意味が異なる事を知りました。
 日本では「無法地帯」という言葉があります通り、法律が及ばない所、違法、荒くれものが闊歩する危険地帯などを連想します。
 しかし中国では全く違う意味になります。「無法○○」で「○○する方法が無い」という意味になります。
 中国語で「無法逃避」ですと「逃げることができない」という意味になります。
 笑い話で済みましたが、同じ漢字でもわかった気になっていますと、とんでもない誤解を生みそうですね。

 余談ですが中国でもVPNを使いますとgoogleやfacebookに接続できる裏技はありますし、中国外交部の報道官が、中国国内で使えないはずのtwitterを使っていますが、その話は横に置いておきます。

 写真は10年近く前、上海の空港でgoogleに接続した時の表示です。

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