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日本がアメリカの支持で国連の常任理事国入り??
アメリカのバイデン大統領が来日しています。
バイデン大統領 安保理改革での日本の常任理事国入りを支持(NHKのサイト)で
報道されました。
国際政治の素人の私にはバイデン大統領の発言の意図、アメリカの国際戦略がわかりません。
難しい国際情勢の話は横においておきます。ところで日本は国連憲章の敵国条項に該当国です。
国連憲章53条2に「本条1で用いる敵国という語は、第二次世界戦争中にこの憲章のいずれかの署名国の敵国であった国に適用される。」と書いています。
国連憲章テキスト(国連広報センター)
国連憲章の53条と107条が敵国条項になっています。
国連に敵国認定されています日本が常任理事国というのは不思議な感じがしますね。
ところで国際連合の英語表記は「United Nations」です。「国際連合」という訳は意図的な誤訳と言われています。中国語訳は「聨合国」です。
中国語訳を見ますと国際連合が第二次世界大戦の聨合国の集まり(戦勝国クラブ)を指す事がわかります。
国連は第二次世界大戦後の戦勝国による国際秩序構築のために設立されました。
戦勝国(聨合国)の五カ国が常任理事国になりました。アメリカ、イギリス、フランス、ソ連(現・ロシア)、台湾(当時は台湾で、現在は中国)です。
聨合国の敵に該当する枢軸国(日本、ドイツ、ブルガリア、ハンガリー、フィンランドなど)は国連憲章の敵国条項に該当する国になりました。
おかげで国連憲章を平たく書きますと「敵国の場合、侵略戦争の可能性があれば、安全保障理事会の承認なしに軍事的にボコボコにできる」となっています。
国連憲章の敵国条項があるため、日本は他の国から因縁をつけられないようにする必要があります。そのため弱腰外交と言われながらも、他国の挑発に対して我慢せざるえない日本の姿があります。
ところで枢軸国でありながら国連の敵国条項から免れた国があります。タイです。
タイは枢軸国として聨合国に宣戦布告しながらも戦後、外交によって宣戦布告を取り消したという離れ業を行いました。
枢軸国ながら枢軸国に宣戦布告した国があります。イタリアです。
三国同盟(日本・ドイツ・イタリア)と結んでおきながら、さっさと戦線離脱した上、終戦間際の1945年7月15日になって日本に宣戦布告しました。日本から戦利品を獲ようとしただけに、当時のイタリアの厚かましさを感じますね。