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ナローゲージ。四日市あすなろう鉄道。三重県四日市
12月24日、四日市へ行きました。四日市は石油コンビナートなどで有名ですね。
この日、南日永駅から、なすなろう四日市駅まで四日市あすなろう鉄道に乗りました。
ホームから線路を眺めますと線路の幅が狭い事に気づきます。鉄道の線路の幅には規格があります。
阪急電車、阪神電車、山陽電車、新幹線などは線路幅が1435mmの標準軌です。JR在来線や南海電車が採用していますのは線路幅が1067mmの狭軌です。
四日市あすなろう鉄道は特殊狭軌で線路幅が762mmです。標準軌の約半分の幅です。
電車が来ましたので乗りました。線路の幅が狭いため車内の幅も狭くなっています。
JRなどのボックス席ですと、両側に2席づつですが、四日市あすなろう鉄道の場合、両側には1席つづの配置になっています。
座席の取っ手がハートマーク。かわいらしい演出ですね。
日永駅に着きました。駅構内に実際に使われた台車と、線路の幅の比較の展示がありました。
じっくり見たかったのですが停車時間が短いため、ドアが開いた時に撮影しました。
終点の、あすなろう四日市駅に到着。駅にはだまし絵がありました。電車が飛び出していますね。
そして鉄道むすめがいました。四日市あすなろう鉄道の鉄道むすめは「追分あすな」です。
お気づきの方もおられますが「あすなろう」の「なろう」は英語の「Narrow(ナロー)」に由来しています。
「あすなろう」は「明日に向かって」という想いと、ナローゲージの鉄道を組み合わせた言葉です。
四日市あすなろう鉄道ですが、元々は近鉄の路線でした。経営が大変な路線でした。近鉄で使われています通常車両が使えないため、この路線のためだけの特殊な車両の維持管理だけでも大変な上、沿線の人口減少の影響による乗客の減少がありました。とても民間企業の経営努力だけでは対応しきれない状態でした。
そのため近鉄と地元・四日市市が協議した結果、2015年に第三セクターとして再出発しました。「明日に向かって」の想いがありますね。