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松本零士さんのアニメとヨーロッパへの玄関口だった敦賀。福井県敦賀市
12月18日、敦賀へ行きました。
駅前の商店街には銀河鉄道999と宇宙戦艦ヤマトのモニュメントーの像が並んでいます。
永遠の命を手に入れるために銀河鉄道に乗って旅立つ星野鉄郎。コスモクリーナーを手にいれるためイスカンダルへ旅立つ宇宙戦艦ヤマト。どちらも旅立ちを連想するアニメです。
さて、敦賀は明治から戦前にかけてヨーロッパへ向かうための玄関口でした。以前のブログ「長浜鉄道スクエア。フランス・パリへ向かって出発進行!」でも紹介しましたが、飛行機がなかった時代、最速でヨーロッパに向かう行程として、敦賀からウラジオストクまで船で行き、そこからシベリア鉄道を使う方法がありました。
この方法だと17日かかります。今の感覚では長旅ですが、当時、船で神戸からヨーロッパまでですと50日近くかかっていました。1ヶ月分の時間短縮ですね。
1999年の敦賀港開港100周年の際、ヨーロッパへ旅立つ事にちなんで、旅立つを連想するアニメで銀河鉄道999と宇宙戦艦ヤマトのモニュメント像が商店街に並ぶ事になりました。
「銀河鉄道999」・「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメント像のホームページ(敦賀商工会議所)
この日は吹雪いていました。雪のメーテルは不思議と雰囲気を出しています。雪景色と黒い服は対照的なので雰囲気が出そうですね。ところでメーテルの服が黒いのは喪服だからです。メーテルは母親(機械帝国の女王・プレメシューム)の命に逆らえず、大勢の少年を機械帝国につれていき、彼らを機械帝国を構成する部品にしたため、彼らを弔うための、ささやかな抵抗です。メーテルに「一緒に旅しましょう」と言われると「ネジにされる。こわい」と思いますね。
車掌さんがいました。目が黄色に塗られていました。透明人間で人間味溢れるキャラクターですね。
宇宙戦艦ヤマトのモニュメントを見ますとアナライザーがいました。やたら人間くさいロボットですね。
そしてデスラー総統です。冷酷なガミラス星の独裁者。もし「総統も相当冗談がお好きで」と駄洒落を言うと、穴の中に落とされてしまいますので、決して口にはしてはいけないですね。
敦賀鉄道資料館へ行きました。この建物は「欧亜国際連絡列車」の発着駅を再現した物です。
資料館の中には当時の資料(パスポートや定期便の時刻表など)が展示されていました。蒸気機関車のプレートなどの展示もありました。
だまし絵でD51が飛び出す絵がありました。銀河鉄道999の機関車が飛び出すのを連想しそうですが、銀河鉄道999の機関車はD51ではなくC62ですね。
現在の敦賀駅。北陸新幹線の駅建設が進んでいます。北陸新幹線が金沢から福井、敦賀と延伸します。2023年末の開通時には東京発敦賀行きの新幹線の登場です。明治の東京発敦賀行きの特急を連想しそうですね。
ここで思った疑問ですが、もし、北陸新幹線が敦賀まで開通した場合、敦賀から東京へ行くのは北陸新幹線を使った法が早いのか。それとも米原まで在来線に乗って、そこで東海道新幹線に乗った方が早いのか。気になりますね。
ところで敦賀はヨーロッパの玄関口でした。
今は敦賀は北陸から関西への玄関口です。敦賀駅はJR西日本が誇る新快速の出発駅です。鉄道ファンの間では褒め言葉で「化け物」と呼ばれています。
新快速は最高速度130Km/hで湖西線を爆走し、京都、大阪、神戸、姫路と駆け抜けます。特急を凌ぐ速達性で、しかも特急券要らずなので、お得感があります。
ただし、夕方以降の敦賀発の新快速は湖西線ではなく、米原経由で大回りのため、京都・大阪まで行くのに時間がかかりますので乗る際はご注意してください。(2022年12月現在)