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国によって違う干支の動物。
昨日(1月22日)から春節(旧暦の正月)が始まりました。
今日は干支の動物の話を書きます。
ベトナム旅行中の友人がSNSで「ベトナムでは干支はウサギではなく猫」と投稿したのを見て、国によって干支の動物が違うと感じました。
調べてみますとベトナム以外にもチベット、タイも、ウサギではなく猫です。なぜ猫なのかはわかりませんが、違いを知りますと面白いですね。
来年は辰年です。しかし、イランの干支ではクジラです。
なぜ龍ではなく、クジラなのかはわかりません。
干支はイランだけでなく、ロシアにもベラルーシにもあります。
13世紀のモンゴル帝国の二代目ハーンのオゴデイの時代、ロシア、ベラルーシ、イランはモンゴル帝国の領土になりました。
モンゴル帝国になった事で、干支も伝わりました。
日本と中国でも干支の動物に違いがあります。
「亥」は日本ではイノシシですが、中国ではブタです。
干支ができた頃、中国大陸では野生の猪を家畜化した豚がいました。
しかし、日本に干支が伝わった奈良時代、日本には「豚」という概念がありませんでした。イノシシの家畜化ができていなかったようです。
そのため日本ではイノシシになったと言われています。
イノシシとブタ。中国人が来日した時、漢字の意味の違いでも混乱することがあります。
「猪」という漢字ですが、日本語ではイノシシですが、中国語ではブタです。
干支の話になり「猪」が出てきたとき、日本人はイノシシを連想し、中国人はブタを連想します。
中国人が日本人に「あなたはブタ年です」と言って、日本人を怒らせるという事があるようです。
以前、北京旅行からの帰り、中国国際航空で日本語ができるCAさんがいませんでした。
機内食の選択で、日本人乗客に「牛、豚」と書いた紙を見せて選択させていました。この時、日本では「豚」という漢字を使う事を知っていると思いました。
もし同じ漢字だからといって「牛、猪」と書いた紙を見せられたら、日本人はビックリですね。
干支を見るだけでも、日中の違いや世界史の話が、少し垣間見ることができますね。