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歌舞伎の創始者・出雲阿国。京都市東山区

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 2月26日、阪急・京都河原町駅から四条通りを歩き、鴨川を渡りましたら、劇場「南座」の所に阿国歌舞伎発祥の地の記念碑がありました。
 この辺りは何度も通っていましたが、今まで記念碑があったのには気づきませんでした。見慣れた土地で新しい発見がありますと新鮮味を感じますね。

 ところで阿国歌舞伎ですが、出雲阿国が踊った舞で、歌舞伎の原型と言われています。
 現在、歌舞伎といえば男性が演じる物ですが、出雲阿国は女性です。

 「かぶき」の言葉の由来は「かぶく」です。「かぶく」は奇抜な身なりをするという意味です。
 奇抜な姿をした人達の事を「かぶき者」と呼び、戦国時代末期から江戸時代初期にかけて流行していました。
 鎌倉時代末期から南北朝、室町時代初期にかけても、奢侈で派手なバサラ文化が流行りました。時代の転換期には、そういう社会風潮になりやすいようですね。

 出雲阿国は戦国時代の庶民出身で出雲大社の巫女だったとも言われています。出雲出身とも言われていますが実際の所は不明です。
 1603年、徳川家康が江戸幕府を開いた年に、出雲阿国が率いる劇団が京都で奇抜な姿で「かぶき踊り」を行いました。

 女劇団長。中世日本は比較的男女同権でしたので、女性が活躍する事がありました。
 しかし、江戸時代になり幕府が男尊女卑の朱子学を取り入れた事から、男尊女卑が社会に浸透していきました。
 そして、女性のかぶき踊りは風紀を乱すとされ、女性が歌舞伎役になる事は禁じられました。そのため歌舞伎は男性が演じるようになりました。

 さて「出雲阿国」を検索サイトで見ますと意外な事を知りました。
 吉本興業の芸人に出雲阿国さんがいる事でした。出雲阿国 プロフィール|吉本興業株式会社
 出雲阿国さんは島根県松江市のご出身。出雲の近くなので、まさに現代の「出雲阿国」だと思いました。

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