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「岐阜」の地名は織田信長が名づけた話。岐阜県岐阜市
3月11日、織田信長ゆかりの地・岐阜市へ行きました。
JR岐阜駅前の広場には黄金の織田信長像があります。そして岐阜バスさんの車両には織田信長の絵柄の車両があります。
「岐阜」という地名ですが、織田信長が稲葉山城の戦い(1567年)で斎藤龍興を倒した後、「井ノ口」だった地名を「岐阜」に改名しました。
厳密にいいますと、僧侶で織田信長の参謀だった沢彦宗恩が「岐山・岐陽・岐阜」の候補を挙げ、織田信長が「岐阜」を選びました。
縁起を担いで「岐阜」に名づけたようです。なぜ「岐阜」という名前が縁起が良いのか、その話を書きます。
まずは「岐阜」という地名は中国の古典に由来します。
岐阜の「岐」は「岐山」のことです。周王朝が岐山に拠点を置き、殷王朝を倒しました。
天下布武を目指す織田信長。自分と周王朝、稲葉山(現・金華山)を岐山とを重ね合わせますと「岐山」は縁起が良くなりますね。
岐阜の「阜」は「曲阜」のことです。曲阜は中国山東省にある場所で孔子の故郷です。聖人にあやかった感じですね。
当時は教養といえば漢文でしたので、僧侶も武将も漢文を学んでいました。中世ヨーロッパ人が教養としてラテン語を学ぶ感覚と同じかもしれないですね。
「岐山」という単語。中国に関心のある方ならピンとくるかもしれません。
つい先日(3月10日)に国家副主席を引退された王岐山氏です。もし、王岐山氏の名前の由来が周王朝の「岐山」でしたら、岐阜と中国の国家副主席の名前の由来が一緒という事になります。偶然ですが不思議な一致ですね。