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金華山の上にある岐阜城。岐阜県岐阜市
3月11日、岐阜城へ行きました。
岐阜城は金華山の頂上にあります。
現在では岐阜城、金華山という名称ですが、織田信長が来る前は、稲葉山城、稲葉山という名称でした。
織田信長が「井ノ口」の地名を「岐阜」に変えた事から稲葉山城は岐阜城と呼ばれるようになりました。
それに加えて織田信長は稲葉山の名称も金華山と変えたため、金華山になりました。
「金華」という文字をみますと中華料理の高級食材の金華豚を連想しそうですが関係なさそうです。
金華豚は食べた事がありませんので、一度、食べてみたいです。
稲葉山城の歴史は古く、初代城主は二階堂行政と言われています。稲葉山に砦を築いたという伝承があります。
この二階堂行政は鎌倉殿13人の1人です。昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿13人」にも登場しました。二階堂行政による稲葉山城の築城は伝承ですが事実でしたら、歴史は意外な所でつながっていますね。
本格的に城として整備されたのは斎藤道三の時だと言われています。美濃の蝮(マムシ)ですね。稲葉山城は急峻な山の頂上にありますので鉄壁の守りが可能です。
時間があれば当時の人の追体験で山登りをした上で「重機も何もない時代に、こんな急な山に資材を運んで築城したものだ。すごい」と感想を書きたい所でしたが、時間がないため、文明の利器のロープウェイを使って山頂へ行きました。
稲葉山城ですが、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で登場しました。
その時の城主は斎藤道三。「もっくん」の愛称で知られます本木雅弘さんが演じていました。
そして斎藤道三の娘で織田信長の妻になった帰蝶役の川口春奈さん。いきなりの代役でしたが見事な演技で格好良さを感じました。
さて現在の岐阜城の天守閣(稲葉山城)は再建された物ですが、金華山の天守閣から見る城下(岐阜市内)を眺めるには最適な場所です。戦国大名になった気分になります。
天守閣から鵜飼いで全国的に有名な長良川が見えます。
稲葉山城の戦いの後、織田信長が城主になりました。美濃を足掛かりにして天下布武へまい進する織田信長です。
織田信長が楽市楽座を行ったのは岐阜です。近年、楽市楽座は織田信長の発案ではなく、六角が始めた物の焼き直しを言われます。
しかし、良い物はどんどん取り入れる織田信長なので楽市楽座の導入は自然な事です。岐阜が商業都市として発展していきました。
天守閣の近くにあります資料館へ行きました。大河ドラマの時の斎藤道三の人形がありました。斎藤道三は旧説では油売りから大名になった立身出世の人物となっています。
しかし、近年では父親と2代かけて油売りから大名になったとされています。
戦国時代にタイムスリップした気分を味わいました。