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伊勢志摩サミット会場の見学。三重県伊勢市賢島

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 5月19日よりG7・広島サミットが開催されます。G7の首脳が集まります。
 難しい国際政治の事はわかりませんが、世界が良い方向に進むための指針が発表されると良いですね。

 ところで5月5日に三重県の賢島へ行きました。賢島は2016年に開催されました伊勢志摩サミットの会場(志摩観光ホテル)がある場所です。
 まずは近鉄・賢島駅にあります伊勢志摩サミット記念館 サミエールです。
 伊勢志摩サミットに関する展示がありました。その中でも食事に注目しました。首脳陣に出された食事は三重の食材をふんだんに使った食事です。それだけではありません。警備・消防・医療・現地スタッフの方々への弁当供給体制の紹介もありました。サミット成功のために裏方で支えた数千人の方々への食事も大事ですし、何千人単位の食事を用意するのも大変です。それにも関わらず三重の食材で弁当をつくって提供する。首脳だけでなく関係者に三重の食を味わってもらおうというのは素晴らしいですね。
 サミット開催には地域住民の理解と協力も欠かせません。そう考えますと多くの方々の理解や協力、活躍があってこそ、サミットが開催し無事終える事ができるのだと改めて感じました。
 記念館の愛称の「サミエール」ですが、「サミット」+「三重」+「見える」を足した造語です。全国からの応募で選ばれました。

 伊勢志摩サミットの会場は志摩観光ホテルでした。展示会場、首脳達が記念撮影した庭園は、宿泊客でなくても見学する事ができますので、お邪魔する事にしました。
 伊勢志摩サミットに関する展示がありました。G7ではどんな雰囲気で会議が行われているのか、わかりません。和気あいあいなのか、激しい議論なのか、厳しい雰囲気での議論なのかはわかりません。
 ただ、おいしい料理や、ホテルから見えます英虞湾の景色を見ますと、心がなごみそうだと思いました。
 

 ところでG7やサミットという単語を何気なく使っています。
 G7は「Group of Seven」の略です。訳しますと「7ヶ国の集まり」という平凡な言葉になってしまいます。そしてサミット(summit)は「頂上」の意味です。

 第1回サミットが行われたのは1975年です。1971年のニクソンショック、1973年のオイルショックなどが起こり、世界経済は低迷。先進国の首脳が総合的に議論する場が必要だという事で、当時のフランスの大統領だったジスカールデスタンが提唱し、パリ郊外のランブイエ城で開催されました。
 参加国は提唱したフランス、アメリカ、イギリス、イタリア、西ドイツ(当時は東西に分かれていました)、そして日本です。
 この時はG6でした。カナダはまだ入っていませんでした。余談ですが、当初はG5で行う予定でしたがイタリアが「俺も入れろ」と割り込んできたためイタリアも参加してG6になりました。
 カナダが加わった経緯ですが、G6が行われた翌年の1976年、アメリカが「ヨーロッパに偏るのは良くない」と言い出し、カナダが加わりました。G7になりました。

 その後、ロシアが加わりG8になりました。ロシアが加わった時から名称が「先進国首脳会議」から「主要国首脳会議」に変わりました。ロシアの経済力が脆弱で、とても先進国とは呼べなかったためです。
 そしてロシアが2014年のクリミア侵攻があったため、ロシアは出席停止になり、G7に戻りました。

 サミットについて、わかりやすい説明が外務省のサイトにあります。
 わかる!国際情勢 サミットとは - G7伊勢志摩サミットに向けて(外務省)

 余談ですが第1回のサミット会場でしたランブイエ城は1375年に建築されたお城で、歴代の所有者の中にはルイ16世やナポレオン1世がいます。
 共和制と共に大統領の保養地、別邸となり、2009年までフランス大統領の別邸として使われてきました。フランス古城巡りとして行く価値がありそうですね。
 歴史で見ますと伊勢志摩サミットも負けてはいません。G7の首脳が歴史ある伊勢神宮参拝をしました。

 5月19日から開催されます広島サミット。国際政治の難しい話は専門家にお任せします。
 専門家ではない私は、広島サミットの会場はどんな雰囲気なのか、どんな料理が出てくるのかに興味がいってしまいます。

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