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ソウルの戦争記念館。朝鮮戦争の話

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 毎日のように朝鮮半島情勢が報道されていますね。休戦であって終戦していない朝鮮戦争。
 国際政治の素人の私が、評論家の話を受け売りしても、すぐにメッキが剥がれてしまいます。

 そこで、5年前、韓国ソウルに旅行の際、朝鮮戦争の事を展示している戦争記念館へ行った話をします。
 写真は、韓国側の将校の兄と、北朝鮮側の兵士の弟が奇跡の再会をした実話に基づいた銅像です。
 同じ民族でありながら、兄弟でありながら、分断された事で、双方が戦わざるえない悲しい場面を感じてしまいました。

 記念館の中を見ますと、戦争の経緯が書かれていました。
 朝鮮半島が南北分断された当初、38度線で一直線に分断されていた事をはじめて知りました。
 今まで軍事境界線は38度付近を曲線を描いた形になっていたため、なぜ38度線と言われているのかが謎でしたが、この時、初めて知りました。
 今の軍事境界線は朝鮮戦争が膠着状態になった時の分断線だった事を知りました。

 展示資料を見ますと、当時の韓国は漢字を多く使っていました。そのため日本人でも、ある程度は内容が理解できる物がありました。
 今、韓国へ行きますと、ほとんど漢字を見る事がないため、漢字健在の時代を垣間見る事ができます。

 国連軍が韓国側について戦ったため、国連軍に参加した各国の軍隊の紹介がありました。トルコ軍がありました。
 トルコは、NATO(北大西洋条約機構)に加入したいため、国連軍に多くの兵隊を送ったと言われています。国際政治の裏側(?)を垣間見る事もできます。

 ところで韓国では、北朝鮮の事を「北韓」と表記します。韓国政府による朝鮮半島統一の立場だった事から「北韓」という表記です。
 でも、今日、韓国の新聞・中央日報の日本語版のサイトを見ますと「北朝鮮」となっていました。日本向けだから日本の表記をしているのか、それとも南北融和なのでしょうか。
 中国では北朝鮮の事を「朝鮮」と表記します。「北」はつかないです。中国が韓国と国交を結ぶ前は、韓国の事を「南朝鮮」と表記していました。北朝鮮と同盟を結んでいる上、北朝鮮の立場「朝鮮民主主義人民共和国政府による朝鮮半島の統一」を支持していたからでした。今は「韓国」と「朝鮮」という表記で区別しています。そう考えますと、なぜ日本では「北」朝鮮と表記するのか。考えたら不思議ですね。

 韓国旅行される方がいらっしゃいましたら、戦争記念館へ行かれてみてはいかがでしょうか。

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