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暑さに負けず、坂にも負けず。京阪・京津線
先日、京都から滋賀県大津市に向かう途中、逢坂山の峠を通りました。
国道1号線と並行して京阪・京津線が走っています。
京津線を走る車輌は凄い車輌です。急勾配の坂道を登っていきます。最高で61パミール。(1000m進むと61m登る勾配です)
大井川鉄道井川線が90パミール、箱根登山鉄道が80パミールに続く急勾配です。
普通の電車の場合、坂を登るのは35パミールが限度といわれています。
それ以上の勾配を登る列車は特別な工夫をしているようです。車輌の下部分を見ますと、全ての車輌が動力車のようでした。
道路の電光掲示板では気温は36度。まさに暑さに負けず、坂にも負けずといったところです。
大正時代に開通した路線です。当時の技術でも急勾配を登れたんですね。
そして昭和初期にはリゾートという事で、大阪の天満から大津までの直通急行を走らせたりしました。(当時は京阪本線と京津線はつながっていました)
車のない時代は、鉄道が生活を豊かにしていたんですね。
京津線の凄さは他にもあります。大津市の中心街に近づきますと路面電車の顔を持っています。
京都市営地下鉄と乗り入れしていますので、地下鉄の顔も持っています。
登山列車、路面電車、地下鉄。三拍子揃った鉄道は日本では他に無いようです。
逢坂の関を下りながら、車窓には琵琶湖。のんびり列車の旅をするには良いかもしれないですね。