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国賓について。トランプ大統領来日。

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 トランプ大統領が国賓として来日しています。
 大相撲・千秋楽の中継をテレビで見ていました時、トランプ大統領が姿を現した時、場内が拍手と歓声で盛り上がりました。
 朝乃山関の表彰式で「アサノヤマー」や「レイワ、ガンネン」と言って、アメリカ大統領杯を渡す姿は印象的でした。
 宮中晩餐会でも「マンヨーシュー」と言って、令和が万葉集から引用された話も出ました。リップサービスだとわかっていても、日本人としてはうれしいですね。

 今回、日本政府はトランプ大統領は国賓として招きました。相撲番付と同様に、外国要人を招いた際の、おもてなしの格付けがあります。
 最高級のもてなしは国賓です。国王、大統領といった国家元首を招く場合です。次は公賓です。皇太子、首相を招く際の場合です。
 でも、全て国賓や公賓で招くと予算などの都合から、通常の訪問の場合は、公式実務訪問賓客(やや豪華)、実務訪問賓客(普通)でもてなします。

 国賓で招くのは国家元首のみで、外交儀礼で決まっています。
 そのため日本の首相が、どんなに世界に影響力を持つ人物だったとして、外国から招かれる場合は国賓ではなく公賓になります。
 この格付けの原型は、1648年のウエストファリア条約にあります。

 ところで過去の招いた外国要人と、そのおもてなし内容の一覧が宮内庁のサイトにありました。
 国賓・公賓など外国賓客一覧表(平成21年~平成30年)(宮内庁)
 
 昨年度(2018年度)はベトナムの国家主席が国賓として招かれています。
 2017年度の国賓は、スペイン国国王フェリペ6世陛下、ルクセンブルク大公国のアンリ殿下です。
 ちなみに2017年にトランプ大統領が来日した時は、公式実務訪問賓客でした。

 国賓、公賓を招く場合、一定の規則があります。同じ国から国賓、公賓を招く場合は5年空ける規則があるようです。
 2014年に当時の大統領だったオバマ氏が国賓として招かれたため、どんなにトランプ大統領に対して最高級のおもてなしをしたくても、5年という規則があるため、できなかったというわけです。

 国賓について調べてみると、外交儀礼の話が、少し見えてきますね。

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