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遠心力は見かけの力の話。
バケツをぐるっと回しても、水が落ちてこない実験。小学校か中学校の理科で出てきたと思います(図1)
バケツを回転させる事により、遠心力が発生し、水がバケツの底に押し付けられ、水が落ちてこないという説明があります。
ところで、実際、遠心力はどんな力と書きますと、見かけの力にすぎません。実体はありません。
原理は、一昨日のブログでジェットコースターが逆さになっても落ちてこないのと同じになります。
バケツが円運動している際、バケツの中の水も円運動をしています。
円運動を維持するため、バケツの底は、水がバケツを突き抜けていかないよう、水を押しています。
でも、押された側の水は、バケツの底に押されているように感じます。
似たような例として、エレベーターで高速に上がっている際、人は地面に押された感覚を覚えます。(図2)
実際には、エレベーターの床が人を押しています。人は見かけの力の方を感じています。
遠心力を応用した技術。遠心分離機が良い例ですね。あと、未来の世界の宇宙ステーションがあります。
人工重力を作るため、円状の宇宙ステーションを回転させると、遠心力を感じるため、それが人工重力になります。
見かけの力だけど、本当の力に感じてしまう遠心力。不思議さを感じますね。