Blog

江戸時代の忠臣蔵。悪役は吉良上野介ではなく高師直だった。(仮名手本忠臣蔵)

ブログ

 弊社の本社があります兵庫県宝塚市の隣の伊丹市に高師直の供養碑があります。
 高師直といえば、観応の擾乱の原因をつくった人物です。高師直は足利尊氏の執事で、足利尊氏の弟・直義と対立したのが発端です。

 ところで江戸時代に赤穂浪士討ち入りがありました。それを歌舞伎や人形浄瑠璃として描いた忠臣蔵があります。
 忠臣蔵といえば、主君の無念を晴らすため大石内蔵助ら赤穂47義士が、悪役の吉良上野介を倒すという物語です。
 しかし、江戸時代の忠臣蔵(仮名手本忠臣蔵)では、悪役が吉良上野介ではなく、高師直でした。
 上手に室町幕府初期の話に置き換えています。これだと江戸幕府も文句は言えませんでした。

 江戸時代の庶民の娯楽は歌舞伎や人形浄瑠璃です。
 仮名手本忠臣は、蔵赤穂浪士討ち入りだけでなく、室町初期の歴史を知らないと楽しめないだけに、江戸時代の庶民の歴史の知識の高さを感じますね。

 忠臣蔵の悪役として吉良上野介が登場しますが、吉良上野介の名誉のために書きますが、実際には吉良上野介は何も悪くありませんでした。
 江戸城の松の廊下で、吉良上野介は、いきなり浅野内匠頭に切りつけられ、負傷する上、その後は討ち入りで殺されるわで、散々な目に遭った人です。

 なぜ吉良上野介が悪者にされたのか。江戸幕府の中枢の思惑だったのか、歌舞伎として話を面白くするための脚色だったのか。謎ですね。

 歴史を調べてみますと面白いですね。

Share

Category

Archive

Recent posts