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日吉大社。滋賀県大津市坂本。
10月24日、比叡山の麓にあります日吉大社へ行きました。
日本の日吉神社の総本山です。大己貴神(おおなむちのかみ)を祀っています。日吉大社の由緒を見ますと2100年ほど前の祟神7年に創祀されたと書いています。
第10代祟神天皇の時代です。この時代、何があったのか日本書紀を見てみますと、祟神5年に疫病が流行り、祟神6年には農民が逃げ出したり、反乱の発生が書かれています。そのため祟神7年に安寧のため、大国主を祀りました。
歴史の素人の私の勝手な発送ですが、大国主と大己貴神は同じ神なので、もしかしますと、その流れで日吉大社は建立された神社の1つかもしれません。
ただ、祟神天皇は実在した天皇かどうかは不明なため、日本書紀の内容が史実かどうか不明なため、実際の所は、わかりません。
ところで日吉大社は、比叡山延暦寺が建立されますと、延暦寺の守り神(護法神)になりました。神仏習合の典型例です。
延暦寺といえば、平安時代後半、神輿を担いで強訴をした話があります。この時の神輿は日吉大社の神輿といわれています。
そして時の権力者・白河法皇に対して神仏を使って脅した話です。坊主同士の対決です。
日吉大社の境内を散策していますと、1595年頃に建立された建物が多く、本殿は国宝、他の社殿や楼門は重要文化財になっています。
織田信長による比叡山焼き討ちの際、日吉大社は全焼しました。その後、豊臣秀吉、徳川家康によって再建されていきました。
建物の説明書きの看板に1595年に再建された物が多かったです。再建されたとはいえ、400年以上保ち続けている建物が立ち並んでいますのは凄いですね。
もしかしますと11月か12月の大河ドラマ「麒麟がくる」で比叡山焼き討ちの話が出てくるかもしれません。
日吉大社といえば神の使いのお猿さんがいます。「神猿」(まさる)です。
「魔が去る」が「ま猿」になり「神猿」となったと言われています。そして実際に神の使いのお猿さんが飼われています。そして西本宮の楼門の所にお猿さんがいました。
のんびり歴史散策にはお勧めの場所です。