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高札。お上からの通達掲示板。奈良豆比古神社。奈良県奈良市
4月10日、奈良へ行った話を書きます。
4月16日のブログ奈良豆比古神社の巨大な樟(くすのき)。奈良県奈良市でも紹介しました奈良豆比古神社には高札(こうさつ)が再現されています。
高札とは明治以前まで幕府や大名などから通達(法令や禁令)をする際の掲示板です。
キリシタンを取り締まっていました江戸幕府。
伴天連(ばてれん)、いるまんについて書かれていました。「いるまん」という単語。初めて知りました。
漢字では「伊留満」、「以留満」などの表記があり、助司祭や修道士の意味です。ポルトガル語で「兄弟」を表す言葉です。
英語にはなりますが、修道女の事を「シスター」(sister:姉妹)と呼ぶのと同じですね。
バテレンの語源も調べてみました。神父を意味するポルトガル語の「パードレ」が「バテレン」に変化した物です。
神父はカトリック、牧師はプロテスタントなので、バテレンはカトリックを指しているのがわかりますね。
学校の歴史で「バテレン」を習いますが、疑問に思わないと見過ごしてしまいそうですね。
チコちゃんに叱られないように、何でも疑問に思って調べていきますと、ブログのネタが枯渇しないと思いました。
他にも偽薬の売買禁止、偽金銀の売買禁止が書かれていました。
薬事法がなかった時代、偽薬が横行していたようですね。偽金銀。今でいう偽札作りが横行していたようですね。
偽の金銀は何だったのだろうか。石ころに金紙や銀紙を張った物なのか、金メッキ、銀メッキを施した手のこんだ物だったのか。興味津々ですね。
他にも書かれていましたが、昔の文語調で書かれていますため、読めませんでした。
江戸時代のお上から掲示板。日本の庶民の水準の高さを表します。普通に文章が読めたという事です。
同じ時代のヨーロッパでは、庶民が文字が読めないのが普通でした。文字は知っていても簡単な単語ぐらいしか知らない。そんな状態でした。
江戸時代、かわら版が庶民の娯楽になっていたのは、世界的に見ますと驚愕すべき事です。
歴史で年表と出来事を覚えるだけでは退屈ですが、横道をそれて歴史を見ますと面白いですね。