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萬年寺。滋賀県栗東市
以前、滋賀県栗東市にあります萬年寺へ行った時の話を書きます。
萬年寺の門は朱色と白で和風とは違った趣きがあります。唐風のお寺だからです。
お寺のしおりに歴史が書いていましたので紹介します。
710年に建立された時は小野寺で天台宗でしたが、その後、廃れました。
1683年、祐堂が黄檗宗のお寺として復活しました。祐堂は彦根藩・井伊家の家臣・木俣家の息子です。
出家し黄檗宗の三傑・慧極の弟子になりました。
ところで黄檗宗とは江戸時代に中国から伝わった宗派です。臨済宗のひとつです。
中国・福建省にあります臨済宗・黄檗山萬福寺の高僧・隠元を招き、現在の京都府宇治市に萬福寺を開きました。
そこから黄檗宗が広がっていきました。
隠元(いんげん)の響きは誰でも聞いたことがあります。インゲン豆のインゲンです。
隠元が来日の際、日本に伝えた物の1つになっています。
字体「明朝体」も伝えました。明朝時代の「字」なので明朝体です。
タケノコも隠元が伝えたと言われています。ただ、これにつきましては道元説などもあります。
以前、道元説は以前ブログで紹介しました。日本のタケノコ発祥の地・京都の寂照院
日本の仏教会にも影響を与えました。木魚の導入が良い例です。(浄土真宗は木魚は使いません)
余談ですが、アニメ一休さんで、とんちの答えを考えています時、木魚の音が流れます。でも、一休の時代には日本に木魚はありませんでした。
お経の読み方も他の宗派とは違い、中国語の発音で読みます。まさに唐風といった感じですね。