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近鉄・快速急行で大阪・鶴橋から松阪までの旅

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 近鉄といえば格好良い特急列車が走っています。
 大阪難波から名古屋を結びます「ひのとり」、伊勢志摩へ向かう「しまかぜ」、難波・奈良経由・京都を結ぶ「あおによし」が挙げられます。
 しかし特急に乗るだけが近鉄の楽しみ方ではありません。のんびり快速急行の旅も楽しめます。

 7月24日、鶴橋駅から松阪駅までの電車の旅の話を書きます。
 大阪・鶴橋駅から松阪行きの快速急行に乗る事にしました。通勤電車の仕様ですがトイレがついています。安心して飲み物が飲めますね。

 鶴橋駅から布施駅までは大阪線と奈良線が並行しています。
 丁度、神戸(阪神の神戸三宮駅)からやってきた奈良行きの快速急行と同時発車のため、快速急行同士の競争を見る事ができます。
 阪神電鉄と近鉄は相互乗り入れしていますので、奈良線内で阪神の車両を見る事ができます。この時の奈良行きの快速急行は阪神の車両でした。

 布施駅、河内国分駅など急行が停車する大阪府内の駅をどんどん通過していき、奈良県の五位堂駅に停車します。急行よりも一段上の優等列車といった感じです。
 そして京都線との乗り換え駅の大和八木駅に到着します。ここで特急待ちをします。赤い車体の伊勢方面へ行く伊勢志摩ライナーです。
 快速急行とはいえ、さらに上の特急には勝てません。特急の場合、特急料金を払って乗る分、快適さと速達性が確保されるという事です。

 桜井駅を出発しますと峠越えが待っています。長谷寺周辺の坂道を登っていきます。棚田になっていて景色が綺麗です。

 三重県の名張駅に到着します。江戸川乱歩出身地の名張です。名張藤堂家の屋敷跡があります。藤堂高虎の養子(藤堂高吉)の家系が名張藤堂家になります。
 名張駅で後ろの車両を切り離します。そして2本の特急に道を譲ります。名古屋行きのアーバンライナー、伊勢方面へ行く黄色の車体の伊勢志摩ライナーです。
 特急に抜かれっぱなしの快速急行ですが、近鉄の場合、特急が特急を抜くという事も稀にあります。
 近鉄特急の場合、甲特急と乙特急の種別があります。甲特急は速達性を重視し停車駅の少ない特急です。乙特急は利便性を重視して停車駅がそこそこある特急です。
 この違いから乙特急は停車駅が多いため、速達性を重視した甲特急に抜かれる事があります。

 特急にはとても勝てない快速急行ですが、余談ですが乙特急の中には快速急行が通過する布施駅に停車するのがあります。
 特急停車駅を通過する快速急行。不思議な感じがしますね。

 伊賀神戸駅で、伊賀鉄道の忍者列車を見ました。「くノ一」(女忍者)列車です。目がメーテルに似ています。
 松本零士さんが描いた「くノ一」(女忍者)なのでメーテルに似ていても不思議ではありません。伊賀鉄道でSLが走ったら銀河鉄道999になりそうですね。

 青山駅近くの青山町車庫。近鉄の団体列車のあおぞらIIが停車していました。
 この日は「あおぞら号運行開始60周年 記念撮影会&車掌体験in青山町車庫」を開催されていました。
 近鉄15200系「あおぞらII」全編成集合!運行60周年記念撮影&車掌体験イベント

 伊勢中川駅に近づきますと、中川短絡線を見る事ができます。名古屋方面へ行く特急は、伊勢中川駅に寄らず、中川短絡線を使います。
 そして終点・松阪駅です。松阪駅はJR東海との共同駅です。そのため自由にJR東海のホームへ行けます上、JR東海の車両も撮影する事ができます。

 ちなみに帰りは松阪から大阪・上本町駅行きの急行に乗って帰りました。
 急行は榊原温泉口(三重県)から桜井(奈良県)まで各駅に停車します。そのため快速急行よりも更に近鉄を楽しむ旅ができます。
 東青山駅を出ますと日本の私鉄の中で最長のトンネル・新青山トンネルを走ります。一企業で5652m(Wikipedia情報)の長いトンネルを所有するとは近鉄の凄さを感じます。
 新青山トンネルを出ると西青山駅に到着します。近鉄の中で一番乗客数が少ない駅です。一日平均10人台と言われています。
 近鉄のホームページに2021年11月9日の乗降客数が公開されています。この日は3人です。近畿日本鉄道|駅別乗降人員 難波線 大阪線

 東青山駅、西青山駅、伊賀上津駅と停車し、その次は青山駅です。西青山駅の西に青山駅があります。不思議な感じですね。青山駅で、特急・ひのとりの通過待ちがありました。
 そして名張駅で上本町行きの特急・ビスタカーに道を譲ります。前面がスズメバチの顔に似ているため、スズメバチと呼ばれる事もあるようです。このビスタカーは布施駅に停車します。快速急行通過駅に停車する特急です。
 ビスタカーの隣には名古屋行きの特急・アーバンライナーが停車していました。

 大和八木駅に到着。3分後に後続の特急が出発します。どこかで追い抜かれると思いました。大和高田駅、五位堂駅と逃げ切りましたが、河内国分駅で特急に抜かれました。
 急行は河内国分駅から布施駅まで11駅を通過するので、ここから急行の本領発揮と思いきや、あまり速度が出ていません。前に電車つかえているようです。この先、電車の本数が増えるため、速度が出せないようです。
 そして布施駅で特急・ひのとりに抜かされました。鶴橋駅まであと一駅なのにと思いつつ、特急と急行の格差を感じました。

 近鉄特急に乗らないで近鉄を満喫する旅も良いですね。

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