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先物取引の発祥の地・大阪堂島米市場

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 先物取引。金融の知識がない私には、先物取引の説明はできませんが、ちょっとした歴史なら紹介できます。
 ところで、アメリカは金融先進国で、日本があたかも遅れている感じですが、昭和初期まで日本は世界最先端の金融先進国でした。

 1602年代(江戸時代初期)に、大阪の堂島の米市場で先物取引がはじまりました。世界最初の先物取引です。
 大量の米を扱うため、価格変動によるリスクを避けるために、編み出された物と言われています。

 米俵は重たいですね。しかも大阪といえば、天下の台所。大量の米が流通しています。
 そのため現物取引をしていたのでは、運搬などが大変なので、米手形という物が生まれました。まさに証券です。
 1ヶ月後に、1石の米を今の価格で売りますとか、1ヶ月後に1石の米を今の価格で買いますといった感じです。

 ただ、先物取引が始まった頃は、江戸幕府は先物取引を公認していませんでした。
 徳川吉宗の時代(1730年頃)になり、幕府が認める事になりました。公設の米市場としての堂島米会所が誕生しました。世界初の先物取引所です。

 1939年、戦時体制による統制経済以降に伴い、先物取引がなくなりました。
 戦後、GHQは日本での先物取引を禁止しながらも、先物取引の仕組みをアメリカに持ち帰り、金融工学へと発展したとも言われています。
 ウォール街が栄えているのは、大阪堂島米市場のお陰です!! マンハッタンの高層ビルは、大阪生まれの金融が生んだ富なのです!!

 2011年、大阪で72年ぶりに米の先物取引が復活しました。
 金融といえば、ニューヨークのウォール街とか、ロンドンのシティーがでてきますが、将来は世界各国で「オオサカ」ヤ「ドウジマ」が出てくる日が来て欲しいと思いました。

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